ここへは、恵下埋立地に関係するページのリンクや
過去に行われた説明会、どのようなやりとりがあったかをお知らせする資料をまとめています。
先月11月19日に戸山公民館で行われた説明会の配布資料も準備でき次第公開します。
→恵下埋立地と水内川を考える会チラシPDF(全バックナンバー)
→情報公開制度による公開資料など(※恵下埋立地と水内川を考える会監修ページ)
→本当にH32年度から恵下埋立地が必要?(※恵下埋立地と水内川を考える会監修ページ)
広島市の方によると、このような公の場での説明会については広く公開してもよい、
との回答をいただきましたので、配布された資料と記録動画を公開いたします。
この日は戸山の住民だけでなく、市内各地からもこの問題に関心を持つ方が参加していました。(200人以上集まったと推計されています)
聞き取りにくいところもありますが、ぜひ視聴してみてください。
【配布された資料】 pdfファイル (細かい文字が多いのでファイルサイズ大きいです。ご了承ください)
下の動画のスクリーンに映しだされた資料をまとめています。動画と併せてご覧いただくと丁度いいと思います。
【動画(YouTube)】
【配布された資料/恵下埋立地(仮称)に関するQ&A】
Q&Aを文字起こししたので、こちらに転載いたします。(註:下記、句読点はすべて原文のままです)
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平成24年8月8日 広島市環境局施設部 恵下埋立地建設事務所
目次
【経緯及び合意書関係】
Q なぜ、恵下地区にごみ最終処分場(埋立地)を建設することになったのですか。 P1
Q 合併後、市は地元とどのように協議や説明を行ってきたのですか。 P2
Q なぜ、連合会と合意書などを締結するのですか。 P2
Q 「建設合意書」や「覚書」の内容はどのようなものですか。 P2
Q 「建設合意書」や「覚書」に地元の意見は反映されているのですか。 P2
【埋立関係】
Q 埋立地に入るごみの種類はどんなものですか。 P3
Q 東日本大震災の被災ごみは受け入れるのですか。 P3
Q 埋立期間が延びることはあるのですか。 P3
【遮水工関係】
Q ごみに触れた汚い水はどのように処理するのですか。 P3
Q 二重遮水シートが破れた場合はどうなるのですか。 P3
Q 更なる安全対策を検討するとは、何を検討するのですか。 P3
Q ベントナイト混合土とは何ですか。 P3
Q 自己修復性シートとは何ですか。 P3
Q 安全対策などの検討内容については、専門家の意見を聞くのですか。 P4
Q 安全対策などの検討内容については、地元とも協議をするのですか。 P4
【災害関係】
Q ゲリラ豪雨に対して埋立地は大丈夫なのですか。 P4
Q ゲリラ豪雨でごみに触れた汚い水が多量に出た場合、処理できなくなることはないですか。P4
Q 想定外の事故などのことは検討しないのですか。 P4
Q それでも、万一、恵下谷川や地下水にごみに触れた汚い水が流れ出た場合はどうするのですか。P4
【環境関係】
Q 埋立地が出来たら恵下谷川や水内川への水量は減るのですか。 P5
Q 周辺の地下水や、井戸の調査はしないのですか。 P5
【スケジュール関係】
Q 平成24年度の事業は何を行うのですか。 P5
Q 取付道路の工事で濁水が発生するなど地元に影響はないのですか。 P5
<頁1/5>
【経緯および合意書関係】
Q なぜ、恵下地区にごみ最終処分場(埋立地)を建設することになったのですか。
A 合併前の広島市が新しい埋立地の選定作業を行っていたところ、旧湯来町から、町長選挙や町議会の議決を経て、合併を推進するために、恵下地区を埋立地の候補地として誘致するとの提案がありました。
広島市が選定した4か所に、恵下地区を加えた5か所の候補地で、適性調査や比較検討を行った結果、恵下地区が最も適しているため、建設することとしたのです。
以下が主な経緯です。
①平成13年度: 広島市では、玖谷埋立地に続く新規埋立地の選定作業に着手しました。
②平成14年度: 湯来町長が、広島市との合併を進展させるため、埋立地の町内誘致を提案する考えを表明されました。
③平成15年度: 埋立地誘致を大きな争点の一つとした湯来町長選挙において、誘致を表明した現職町長が再選されました。
④平成16年度: 広島市では、新規埋立候補地を4か所に絞り込みました。
一方、湯来町では、埋立地の基礎調査に係る補正予算を成立させ、候補地を恵下地区とする調査報告を町議会に報告しました。
また、合併協議の中でも、候補地は恵下地区との提案がありました。
⑤平成17年度: 広島市と湯来町が合併
⑥平成18年度: 埋立地としての適性を調べる調査を実施した結果、恵下地区は埋立地としての適性を欠く要因はなく、既に絞り込みを行っていた4か所と同様に候補地として位置づけました。
⑦平成19年度: 恵下地区を含めた5か所の候補地について、環境・社会・経済面による総合的な比較検討を行った結果、恵下地区を最優先候補地に選定しました。
⑧平成20年度: 恵下地区に新たな埋立地を整備することに決まりました。
<頁2/5>
Q 合併後、市は地元とどのように協議や説明を行ってきたのですか。
A
合併後の進め方について、平成17年度に元湯来町町議会議員や水内町内会連合会と協調し、候補地の直近である水内地区を6つに分けて説明会などを行うこととなりました。
その後、水内町内会連合会を窓口として、19年度までに調査実施のお願いの説明会や、住民同行の現地調査・施設見学を行い、平成20年度に埋立地基本計画、平成21年度、22年度に環境影響評価についての説明会を開催するとともに、19年度から23年度まで先進地視察を行い、住民の方に理解をして頂き、平成23年3月に「建設合意書」を、平成24年5月に「覚書」を締結するに至りました。
Q なぜ、連合会と合意書を締結するのですか。
A 本市の埋立地や焼却施設の整備については、影響範囲が複数の町内会に跨ることから、直近町内会を含む町内会の連合組織と地元調整を行い、合意書を締結し事業を進めることとしております。
Q 「建設合意書」や「覚書」の内容はどのようなものですか。
A 「建設合意書」は、平成23年3月31日、広島市と水内地区町内会連合会とで締結したもので、埋立地の不燃性廃棄物等の処分容量は約160万㎥、埋立地の併用期間は約30年間とし、その他、周辺の環境保全に関して必要な措置を講ずるとともに、埋立地の安全確保に万全を期すことなどを記載しています。
また、地元からの要望事項を踏まえて、地元対策事業を行うこととしています。
「覚書」は、平成24年5月30日、広島市と水内地区町内会連合会とで締結したもので、建設工事中や埋立地併用中などの環境保全対策に必要な措置を講じ、施設の安全確保に万全を期すことや、突発的な事故や自然災害等による非常時の危機管理対策の方法等について記載しています。
Q 「建設合意書」や「覚書」に地元の意見は反映されているのですか。
A 町内会や地元住民からの要望、意見などは、窓口である水内地区町内会連合会と調整を行い、建設合意書、覚書に反映しています。
【埋立関係】
Q 埋立地に入るごみの種類はどんなものですか。
A 環境影響評価書で、次の8種類の廃棄物を受け入れる計画としています。
①家庭系不燃ごみ、②事業系不燃ごみ(廃プラスチック類を除いたごみ)、③都市美化ごみのうち不燃ごみ、④資源ごみを分別した不燃性残渣、⑤大型ごみを粉砕し分別した不燃性残渣、⑥広島市のごみ焼却施設で発生する焼却灰等、⑦広島市中工場で発生する溶融スラグ、⑧被災ごみなどの緊急搬入ごみです。
Q 東日本大震災の被災ごみは受け入れるのですか。
A 国が示した「東日本大震災に係る災害廃棄物の処理指針」では、災害廃棄物は平成25年度を目途に最終処分を行うとしているため、平成32年度供用開始予定の恵下埋立地(仮称)が直面する問題ではないと考えています。
Q 埋立期間が延びることはあるのですか。
A 埋立期間は、建設合意書に、「埋立期間は約30年間とする。ただし、今後の不燃性廃棄物等の発生状況等により、当該期間を延長する必要が生じたときは、甲・乙協議の上、決定する。」と記載しています。
【遮水工関係】
Q ごみに触れた汚い水はどのように処理するのですか。
A ごみに触れた汚い水(浸出水)は、埋立地の底に敷く二重の遮水シートで地下への漏水を防ぎます。
この二重の遮水シートによる方式は、強度特性に優れ、実績も豊富で信頼性の高いものです。
遮水シート上の浸出水は、シートの上に葉脈状に設置する排水管で速やかに集水し、処理施設で凝集沈殿と砂ろ過を行い、公共下水道へ放流しても良い基準以下にした後、安佐南区側の公共下水道へ放流することとしています。
Q 二重遮水シートが破れた場合はどうなるのですか。
A 埋立地の遮水工は二重の遮水シートを基本としていますが、万一を想定して、
①シートの破損を検知する遮水検知システム、
②地下水の水質を常時監視する地下水モニタリングシステム、
③最終バリアとなる鉛直遮水工、(※句読点原文のママ)を備えた多重の安全設備を設置することとしており、国の基準以上の安全対策を行うこととしています。
Q 更なる安全対策を検討するとは、何を検討するのですか。
A 覚書に記載している更なる安全対策の検討としては、町内会連合会との協議の中で、自己修復性シートだけでなくベントナイト混合土の採用を検討することとの意見を頂きましたので、その採用について前向きに検討を行います。
Q ベントナイト混合土とは何ですか。
A 遮水の1つの工法で、ベントナイトと土を混ぜたものです。
ベントナイトに含まれるモンモリロナイトという鉱物は、締め固めた状態で膨潤すると水を透しにくくなる天然の鉱物で、この性質を利用した遮水工法です。
Q 自己修復性シートとは何ですか。
A 自己修復性シートには、シートとベントナイトを接着させたベントナイトシートや、高吸水性樹脂をボリエチレンフィルムでコーティングした高分子ポリマーシートなどがあります。
これらは、水に触れることで膨潤し、水を透しにくくなる性能を備えたシートです。
Q 安全対策などの検討内容については、専門家の意見を聞くのですか。
A 検討内容については、覚書に記載しているとおり、安全性及び妥当性を外部有識者に確認しながら検討を進めていきます。
Q 安全対策などの検討内容については、地元とも協議をするのですか。
A 工法の決定は広島市が事業の主体者として、その安全性、妥当性を外部有識者に確認し責任を持って行いますが、検討状況は窓口である町内会連合会を通じ地元に十分説明します。
【災害関係】
Q ゲリラ豪雨に対して埋立地は大丈夫なのですか。
A 埋立地周辺に降った雨を下流の川に流すバイパス水路は、1時間当たり147㎜の降雨に対応する規模で計画しています。
豪雨を一時的に貯留する防災調整池は、その他の施設配置に影響を与えない範囲(想定より約16%)の余裕を見込んだ規模としてます。
これらにより豪雨に対して安全性を確保しています。
Q ゲリラ豪雨でごみに触れた汚い水が多量に出た場合、処理できなくなることはないですか。
A ゲリラ豪雨などの大雨時には、ごみに触れた汚い水(浸出水)は浸出水調整池に貯留します。
この浸出水調整池の容量は、湯来町で発生した豪雨災害時の降雨データを用いてチェックを行いましたが十分対応できるものでした。
また、ルース台風についても、詳細な降雨記録がないため正確なチェックはできませんが、総雨量は400㎜を超える位であったということから推定すると、十分対応可能であったと考えています。
Q 想定外の事故などのことは検討しないのですか。
A ごみに触れた汚い水(浸出水)は、処理施設で公共下水道へ放流しても良い基準以下に処理した後、公共下水道へ放流することとしていますが、処理施設の突発的な事故などの非常時を想定し、浸出水を一時的に埋立地内に貯留することが出来るようにすることなどを検討します。
Q それでも、万一、恵下谷川や地下水にごみに触れた汚い水が流れ出た場合はどうするのですか。
A 万一、ごみに触れた汚い水(浸出水)が下流に流れたときには、「覚書」に記載しているとおり、地域住民に対し広報活動等により速やかに周知を図ります。
また、万一、浸出水が流れ、住民の健康又は生活環境に対し損害を与えたときは、誠意を持って補償等適切な措置を講じます。
【環境関係】
Q 埋立地が出来たら恵下谷川や水内川の水量は減るのですか。
A ごみに触れた雨は浸出水として公共下水道に放流することになりますが、恵下谷川流域に占めるごみを埋め立てる面積はわずかであり、恵下谷川下流で減る水量は約1.3%程度と考えています。また、残置森林の間伐を行うなど適切な管理を行い、恵下谷川の水量の変化を低減したいと考えています。このため、水内川に対する水量の影響については殆どないと考えています。
Q 周辺の地下水や、井戸の調査はしないのですか。
A ごみに触れた汚い水(浸出水)が埋立地から漏出することがないよう施設の安全確保に万全を期しますが、万一浸出水が地下水に漏水した場合に備えて、地下水モニタリング施設や観測井戸の他に町内会連合会と協議し周辺の私設井戸でも地下水の水質を調査することとしています。
【スケジュール関係】
Q 平成24年度の事業は何を行うのですか。
A 設計業務として埋立地本体と浸出水放流管の実施設計を行い、環境調査として不明谷川流域と恵下谷川流域の私設井戸の水質調査を行います。工事としては取付道路の建設工事を行います。
また、23年度に引き続き埋立地予定地の用地取得を行います。
Q 取付道路の工事で濁水が発生するなど地元に影響はないのですか。
A 工事による濁水が出来る限り発生しないよう、濁水対策は十分に行うこととしています。
一方、工事用車両は戸山側から出入りしますので、水内側への騒音等の影響はないと考えていますが、一般車両が広島湯来線を通行する際に、離合が困難になることが考えられます。
このため、現在、濁水対策や工事用車両の通行方法などについて検討しており、まとまり次第地元に説明したいと考えています。
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(以上)